今日は、ある親友の話をしようと思う。

まもなく31年となる人生を生きてきて、
わたしに多大なる影響を与えてくれた人達というのは、少なからず存在している。

…家族。
当たり前のことだが、
この人達がいなければ今のわたしは育っていない。

…高校時代の部活の同窓生。
これはきっとまた別の機会にお話するタイミングがあるかもしれない。今でもたまに会うと昔みたいにはしゃいで遊べる仲間。

…劇団員のみんな。
もはや家族みたいなもんだ。
嬉しいとか楽しいとか辛いとか悲しいとか
全部引っくるめて。人生を大きく変えてくれた。

…そして今も変わらず親友と呼べるのは
中学時代の同級生の一人。

今日はこの、同級生の話をしようと思う。

親友と呼んでいるが、
もはや悪友と呼べるレベルのタイプだ(笑)

一番つるんでいたのは中学2～3年頃。

わたしも相当ツンツンしていたが
彼女もちょっと変わっていたので
ずっと二人で一緒にいて、正直クラスからは浮いていた。

出会ったきっかけは、
『hide』だった。

元々、当時ビジュアルロックを信仰していたわたし達は大層気が合った。
かといって、好みが合うわけではない。

彼女はバラード系が好きだったけれども、
わたしはアップテンポの方が好きだったし、

彼女はベースに興味を持っていたけれど、
わたしはどちらかというとギターの方に興味があった。

そんな、好みの系統も
好きな曲も楽器も違うわたしたちが

唯一、共通して愛していたアーティスト。

それが『hide』だった。

当時は親しみを込めてhideちゃんとかhide 様とか呼ばせていただいていた。
(今は恐れ多くてもはや何と呼んでいいか分からない存在なのだが)

そんなこんなで、お互いの家にベースとギターを持ち込み、楽器の練習に明け暮れる日々が始まったのだが…

好きな系統が違うと、やはり課題曲の選曲にも決着がつかないわけで(笑)

ここはあえて
これに挑戦するしかあるまい、と
手にした一冊の譜面は

『ROCKET DIVE』

今から考えると、ほぼ初心者みたいな二人がよくぞ  この曲を選んだと思う(笑)

ROCKET DIVEはギターのチューニングを2音だかなんだか上げなきゃいけなかったので、
うちのギターはしばらくキーがROCKET DIVE仕様に上がっていた。

結局、音楽の道に進むことはなかったので
ギターはかじった程度でやめてしまったが

中学時代のことを思い出すと、
どうしてもこの当時の日々が頭から離れない。

何も考えずバカみたいに二人で練習して合わせて、
なんだかずっと二人で『hide』を聴いていた。

二人で一緒にいるときに
聴くのはいつも、『hide』だった。

今回、TEAM-ODACでこのように
『僕らのピンク スパイダー』
と題して公演をやらせていただくにあたり、

hideさんのことを考えると、どうしても
この当時のことを思い出してしまう。

連日のようにテレビでhideさんを見かけたことも。

『HURRY GO ROUND』を
二人で聴いて泣いたことも。

嫌なこともたくさんあった。
辛いこともたくさんあった。

でも、いつも傍らには彼女がいて、

一緒に『hide』を、聴いていた。

『hide』というアーティストが、
わたしたちに与えてくれたものは
本当に数えきれないくらいにあって。

彼女とわたしを繋いでくれていたのは
『hide』だったのだと、思うから

そんな偉大なアーティストの力を借りて

自分の劇団で舞台を作れるなんてこと。

バカみたいにギターをひっかきまわしていた
田舎の中学生だったわたしが
どうして想像できただろうか？

何よりも、身の引き締まる思いがする。

hideが、見ている。

hideを愛する人達が、見ている。

誰に何を言われても、
いつも時代の最先端を突き進んでいたhideさん。

そんなhideさんに失礼のないよう、
また、何よりも楽しんでいただけるように。

精一杯、誠心誠意
努めていけたらと
心よりそう思います。

お題 :『春になったらやりたいこと』

お花見！！

毎年ゆってるけど全然できない！(笑)
劇団員みんなでお花見したい！

次にみんなに会えるのはきっと3月だね？

今年最初の本公演。
『僕らのピンク スパイダー』

まもなく開幕します。

また 春に会いましょう